プリント配線板製造技能士の取得難易度は?将来性はある?

プリント配線板製造技能士は、国家資格である技能検定制度のひとつです。技能士試験は、各都道府県の職業能力開発協会が実施しており、試験問題は中央職業能力開発協会が作成しています。

プリント配線板製造技能士には、特級・1級・2級・3級の4つの等級に分けられており、それぞれに受験資格が存在します。3級には受験資格は無いため誰でも受けることが可能です。また、2級に関しては、2年以上の実務経験がある者、もしくは3級合格者が受験することができます。ただし、特定の学科を卒業しているなどの学歴によっては、実務経験が不要となります。

1級の場合は、7年以上の実務経験、もしくは2級合格後2年以上か3級合格後4年以上の実務経験が必要です。なお、2級と同じように、学歴に応じて必要となる実務経験が異なるため、自身に受験資格があるのかを初めに確認しておきましょう。特級は、1級合格後5年以上の実務経験がある者だけが受験することができ、実務経験のみでは受験できず、また学歴によって受験資格が変わることはありません。

また、プリント配線板製造技能士の試験内容としては、学科と実技に分けられてます。学科試験では、選択問題として50問出題され、プリント配線板一般・電気・プリント配線板製造法一般・実装・関係法規・安全衛生の共通科目と、プリント配線板設計法とプリント配線板製造法の選択科目で実施されます。一方、実技試験では、プリント配線板設計作業かプリント配線板製造作業のいずれかを選択可能です。なお、試験日程に関しては、前期と後期の年2回実施されており、実技と学科はそれぞれ別日に行われるのが通例となっています。

プリント配線板製造技能士に合格するためには、100点満点で学科が65点以上、実技が60点以上が必要です。ちなみに、受験者数と合格率に関しては、厚生労働省が発表している平成30年度の技能検定の実施状況で確認できます。各等級の詳細なデータは公表されていないため、各等級の合格率は不明ですが、プリント配線板製造技能士の平成30年度の受検申請者数は748人で、合格者数は463でした。難易度に関しては、3級であれば高校生でも取得している人もおり、受験資格などを考慮すれば2級までなら十分に勉強と対策を行えば比較的簡単に取得できるのではないでしょうか。

現在、プリント基板は電子機器に必要不可欠なものとなっており、世界的に見ればその市場は拡大し続けています。また、IoTやAIなど今後普及していくであろう技術にもプリント基板は欠かせないものであるため、将来的にもプリント基板への需要は高まっていくことが予想されています。そのため、プリント基板製造の技術を示すことができるプリント配線板製造技能士の将来性は、非常に明るいと言えるのではないでしょうか。