プリント基板のはんだ付けに必要な道具とは

プリント基板に電子部品を実装するためには、はんだ付けを行う必要があります。きれいに電子部品を実装するには、当然はんだ付けの技術が不可欠ですが、それ以前にきちんとした道具を準備することが重要です。

はんだ付けは、基本的にはんだとはんだごてがあれば実施可能です。まず、はんだに関してですが、はんだには何種類か存在しており適切なものを選択する必要があるものの、一般的には糸のような形状のはんだがコイル状に巻かれた糸はんだが使用されます。糸はんだには、フラックスと呼ばれる薬品が芯に含まれているのが一般的で、はんだ濡れ性を高めるとともに、コテ先を当てている部分の金属表面の酸化を防止することが可能です。また、鉛(Pb)を含む共晶はんだ(有鉛はんだ)と鉛を含まない無鉛はんだが存在しますが、近年は、環境問題の観点から無鉛はんだが使用されるケースが増えています。

次に、はんだごてですが、はんだ付けはコテ先の温度を適切に保つことが重要で、一般的にはコテ先の温度は340~360℃ではんだ付けをすると良いとされています。近年は、温度調整機能が付いたはんだごても存在しており、コテ先の温度を調節しながらはんだ付けを行うことが可能です。また、プリント基板に電子部品をきれいに実装するためには、はんだごて本体だけでなくコテ先も重要となります。コテ先には、C型やペン型、K型(ナイフ形)などの種類が存在しており、それぞれ特徴が異なります。C型は円柱を斜めにカットしたような形状の先端をしており、様々な用途に使用できる最も基本的なコテ先です。先端が鋭く尖ったペン型は、細かな作業に向いているものの、使用するには高い技術が必要となります。ナイフのような形状をしたK型は、細かな部品に対しては先端部分のみを使用して、大きな部品の場合はコテ先全体を使用するという使い方ができるため、さまざまな状況に対応可能なコテ先です。

また、はんだ付けの作業の合間に、はんだごてを置いておくためのこて台もあると便利です。コテ先の汚れを落とすためのスポンジが付いているのが一般的で、単にはんだごてを置いておくタイプのものと、包み込んでくれるタイプが存在しますが、安全性を考慮するのであれば包み込んでくれるタイプの方が安心でしょう。

さらに、はんだ付けを失敗したときのために、はんだ吸い取り器やはんだ吸い取り線などを用意しておくことをおすすめします。はんだ吸い取り器には、自身ではんだを溶かしてから使用する手動式と、ボタンを押すだけではんだを溶かして吸引してくれる電動式の2種類存在します。その他の道具としては、作業に必要となるはんだをあらかじめ切断するためのニッパーや、電子部品の端子を折り曲げるためのラジオペンチ、細かな部品をつかむためのピンセットなどがあるとスムーズに作業を行えるでしょう。